レンタルサーバサービスのエックスサーバーではMTOSの自動インストール機能を提供している。自動インストール機能を使えばファイルのアップロードやデータベース(SQLite)の設定を自分で行う必要がなく,インストール先URL,管理者,ブログ名等の必要事項を入力するだけでMTOSをインストールすることができる。インストールボタンをクリックすれば,ほとんど一瞬でインストールが完了する。
別のドメインでMTOSによるサイトを構築したときは,自動インストール機能を使って非常に簡単に作業を行うことができた。
このように自動インストール機能は便利なものではあるが,MTOSのバージョンアップがあったときに新しいバージョンが自動インストールに反映されるまでにどうしても時間差が生じてしまう。
先日MTOS4.20がリリースされたが,2008年8月22日現在,自動でインストールされるMTOSのバージョンは4.12である。今回,新たなサイトを立ち上げる時期とちょうどMTOSのバージョンアップが重なってしまったため,自動インストール機能を使わず,MTOS4.20を手動でインストールしてみることにした。

データベースにMySQLを使用する場合については,エックスサーバーからMT用のインストールマニュアルが提供されているのでMTOSの場合もそれにしたがって作業をすればよい。しかし,自動インストールと同様にSQLiteを利用する場合についてはマニュアルには記載がない。そこで,SQLiteを使用する場合について行った作業をメモしておくことにする。

 

1.ファイルのアップロード
MTOSのファイルを任意のフォルダ(./cgi/mtなど)にアップロードする。

2.属性の変更
mtフォルダ内のcgiファイルの属性を755にする。

3.データベース用フォルダの作成
SQLiteのデータを格納するフォルダを作成する。
MTOSのインストールスクリプトによるデータベースファイルのデフォルトは./db/mt.dbなのでデフォルトのままの設定ならmtフォルダの下にdbフォルダを作ることになる。フォルダ名は任意に変更可能(後でウィザードのほうをあわせる)。空のフォルダだけ作成すればよく,mt.dbファイルを手動で作成する必要はない。フォルダの属性は755

4.インストールスクリプトの実行
(ドメイン名)/cgi/mt/mt.cgiにアクセスしてインストールスクリプトを実行。
データベースはSQLiteを選択し,データベースファイルのパスを3.で作成したフォルダにあわせて修正する。

あとは管理者や最初に作るブログの情報を画面の指示に従って入力していけばよい。

ポイントはSQLiteのデータベースファイルを置くフォルダをあらかじめ作成しておくこと。自動で作成されるものと考えていて,一度そこでインストールを失敗した。